自作PCの組み立ては、順番を守れば特別な技術は要りません。ただし、一度ケースに固定してしまうと戻りにくい作業があるので、先に済ませておくのがコツです。ここでは一般的な手順を紹介します。製品ごとに細かい違いがあるため、実際の作業では各パーツのマニュアルが最優先です。
1. 準備するもの
- プラスドライバー(#2が使いやすいサイズです)
- 作業用の広い机と、パーツを置く箱や布
- 結束バンド(ケーブル整理用)
- 各パーツのマニュアル(特にマザーボードとCPUクーラー)
組み立て前に、ケースの金属部分などに触れて静電気を逃がしておきましょう。パーツの端子や基板の部分は、できるだけ触らないようにします。
2. ケースに入れる前にやること
マザーボードを箱の上などに置いて、次の順に取り付けます。
- CPU:CPUとソケットにある三角マークを合わせて、まっすぐ置きます。力はかけません。
- メモリ:向きを確認して、両端のツメがカチッと止まるまで差し込みます。2枚挿すときは、マニュアルが指定するスロットを使います。
- M.2 SSD:スロットに斜めに差し込み、固定ネジで留めます。ヒートシンクが付属するなら、ここで取り付けます。
- CPUクーラー:固定方法(バックプレートの有無など)を事前に確認します。底面に保護フィルムがある製品は、必ず剥がします。
この4つをケースの外で済ませておくと、狭い場所で作業せずに済みます。
3. ケースへの取り付け
- ケースにマザーボード用のスペーサー(スタンドオフ)が正しい位置にあるか確認します。
- I/Oシールドが必要なマザーボードは、先にケースにはめます。
- マザーボードをケースに置き、ネジで固定します。
- 電源ユニットを取り付けます。
- グラボをPCIe x16スロット(基本は上側)に差し込み、ケースの背面にネジで固定します。
4. 配線
- マザーボードの電源(24ピン)とCPU補助電源(4+4ピンや8ピン)
- グラボの補助電源:奥までしっかり差し込みます。最新のグラボの電源コネクタ(12V-2x6)は、差し込みが甘いと発熱の原因になるとされています。
- フロントパネル(電源スイッチ・LED)やフロントUSBなど。小さいコネクタなので、マニュアルの配置図を見ながら繋ぎます。
- ファンのケーブルとSSD・ストレージの電源
電源のモジュラーケーブルは、メーカーや型番が違うものを流用しないでください。互換性がなく、故障の原因になることがあります。
5. 初回起動の確認
- まず最小構成(CPU・メモリ・グラボ・電源)で電源を入れて、BIOS画面が出るか確認します。
- BIOSでメモリの容量が認識されているか、CPUが認識されているかを見ます。DDR5メモリは、XMPやEXPOをオンにすると表記の速度で動かせます(メモリの選び方)。
- 問題がなければ、残りのパーツを接続して、OSをインストールします(自作PCのWindows)。
画面が映らないときの確認
| 確認すること | 内容 |
|---|---|
| 映像ケーブルの挿し先 | グラボを挿したなら、マザーボードではなくグラボの端子に繋ぎます |
| 電源ユニット | 背面のスイッチがオンか、24ピンとCPU補助電源が奥まで入っているか |
| メモリ | 奥まで差し込まれているか。1枚だけで試す |
| グラボの補助電源 | 差し込み忘れや差し込み不足がないか |
| CPUクーラーの保護フィルム | 剥がし忘れがないか |
それでも起動しないときは、マザーボードのマニュアルにあるデバッグLEDやビープ音の意味を確認すると、原因の見当がつきます。
組み立て後に
パーツの選び方ははじめての自作PCで、ケースと電源は電源とケースの選び方で解説しています。冷却はCPUクーラーとケースファンの選び方もどうぞ。組み合わせの確認は構成シミュレーターが使えます。