メモリは「作業机の広さ」にたとえられるパーツです。足りないと動作が重くなりますが、必要以上に積んでも体感は変わりません。選ぶときは、規格・容量・枚数・速度の4つを順に決めると迷いません。
1. まず規格:DDR4かDDR5か
メモリの規格は、マザーボードとCPUで決まります。DDR4とDDR5は形が違い、互換性がありません。
- Ryzen 9000シリーズ(AM5)やCore Ultra 200S(LGA1851):DDR5専用
- 以前のプラットフォーム:DDR4のものが多い
新しく組むなら、DDR5を選ぶことになります。DDR4の方が安く見えても、新しいCPUには挿せません。メモリ価格の動きはメモリ高騰の解説にまとめています。
2. 容量:16GB・32GB・64GBの目安
| 容量 | 向いている使い方 |
|---|---|
| 16GB | 事務作業、ゲーム中心(ゲームによっては余裕が少ないことも) |
| 32GB | ゲームと配信・動画編集・多くのタブを開く使い方。迷ったらここ |
| 64GB | 動画編集・3D・仮想マシンなど、重い作業 |
最近のゲームや、ブラウザとゲームを同時に使う場合は、32GBだと余裕があります。
3. 枚数:2枚組(デュアルチャネル)が基本
同じ容量のメモリを2枚挿すと、「デュアルチャネル」で動き、1枚挿しより帯域が広がります。32GBなら16GB×2枚のキットが定番です。
4枚挿しは容量を増やせますが、DDR5では、2枚のときより速度が出にくくなる場合があります。可能なら、最初から大きめの容量の2枚組を選ぶ方法もあります。
4. 速度の表記を読む
製品名の「DDR5-6000」などは、動作速度の目安です(単位はMT/s)。数字が大きいほど速いですが、対応するCPUやマザーボードの範囲でしか出せません。
- 「CL36」などの数字は、応答の遅延を表すレイテンシ(CAS Latency)です。小さいほど有利ですが、実際の体感差は大きくありません。
- Ryzen 9000シリーズでは、DDR5-6000前後が組み合わせやすいとされています。購入前に、マザーボードのメーカーが公開している対応メモリ(QVL)を確認すると安心です。
5. XMP・EXPOを有効にする
DDR5メモリは、挿しただけだと定格の遅い速度で動くことがあります。表記どおりの速度で使うには、BIOSで設定を有効にします。
- Intel向け:XMP
- AMD向け:EXPO
- どちらにも対応した製品もあります。
BIOSのメモリ設定で、該当のプロファイルを選ぶだけです。
6. 買うときの確認ポイント
- 「2枚組」「キット」と書かれているか(1枚だけの商品もあります)
- 容量が「合計」か「1枚あたり」か
- ノートPC用(SO-DIMM)ではなく、デスクトップ用(DIMM)か
- ヒートシンクや背の高さ。背の高いCPUクーラーと干渉することがあります(CPUクーラーの選び方)
当サイトでの価格の見方
DDR5 32GB(16GB×2)やDDR5 64GBの最安値と推移を、2時間ごとに更新しています。容量あたりの割安さは容量単価ランキングで比べられます。